丸亀市地方は気圧の谷や寒気の影響で雲が広がっていた。気温は13度から20度、湿度は70%から56%、風は1mから3mの西北西の風が少しばかり。明日の31日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
台所の流しの下をごそごそやっていたら出てきた、このウィスキー・・。物珍しくて、おいしくて・・・朝になって気が付けば半分ほどになっていた。だから・・・眠たくて、頭が重くて、胃がむかむかして・・・。目が覚めたのは7時半だった。
眠気覚ましに島を散歩してみた。このしわく広島は「採石の島」。「青木石」という花崗岩を産出する。石材以外の産業はない。農家が数件。稲作農家は三軒になった。島の広報誌を見ると、この広島だけで、275人の180世帯。20年前の平成7年に私が移住したときは642人。この2人が私と奥方のけいこばぁだった。20年で半分以下の43%になっている。
柿は実っても、それを採る人は居ない。
空き家は屋根が崩れ、草に呑み込まれてしまった。大きくて立派なおうちが、こうして草や竹藪に呑み込まれてしまっている。
30分ほどの散歩から戻って来たわが家。ここもいつまであるかわからない。この、茶色い葉っぱの木がケヤキの木。小指ほどの太さの木を山の家から移植したのが、こんなに大きくなった。この木も、屋根の高さまでに切ってしまいたいのだが、今日は手足が痛くてどうにもならない。
さて、私が島に帰っているのに気が付いて、こんなお手紙を持って来てくれた。
こんな絵本と一緒にである。
この絵本には、「坊主屋敷」と「宮島さん」という二つのお話が掲載されていて、美大生が絵を描いている。
そして、もう一冊。この島歩きマップである。このしわく広島は「瀬戸芸」には参加していないが、毎年、「ホット・サンダル」というプロジェクトが動いており、各地の美大生が夏休みにやってきて、それぞれの島に泊まり込んで作品を作り上げている。この冊子は、それとは関係ないが、これら三つの島の島歩きのための地図である。
中身はこのようなもの。広島の7つの集落と、手島、小手島の島歩きの案内用の地図である。これがあれば、島歩きは完璧だ。
このマップを参考にして島を回ってみた。ここは島の東部にある「立石」という集落。
このお姉さんに野菜をいただいたりするが、今日はみかんをいただいた。
島のどことも草と竹と柿の実が印象的だった。
島の家には掲示板のデータは持って来ていないので、まだ、少しばかり早いのだが、これ。「形見とて何か残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみじ葉」という良寛さんの言葉から。「私の形見に何か残しましょう。春は桜が満開になったらそれは私です。夏にほととぎすが渡ってきて鳴いたらそれが私です。秋になってもみじが美しく色づいたらそこに私の心があります。みなさん、それらを私の形見にいたしましょう。 」ということだろうか。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。