さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は10度から19度、湿度は81%から62%、風は1mから3mの南南西の風が少しばかり。もう、すっかりと冷たい風になってきた。明日の5日は、湿った空気の影響で雲が広がりやすい見込みらしい。
恒例の火曜日の図書館通いの筈が、昨日はイベントがあったために図書館には行けずじまいだったので、水曜日の今日、図書館に行って来た。借りていた本を返却するためだが、またしても適当に本を借りてきたが、役に立つ情報は何もなかった。
さて、今月の14日と21日の二回、「さぬき市・町ぶら探検隊」ということで、この津田の松原のご案内をする訳なのだが、メインは、平山郁夫先生の「写生の場所」と、板画家棟方志功先生の絶賛した松の木の二点と、石清水八幡神社の狛犬であるが、せっかくだから、「琴林公園」の元になった「琴林碑」も紹介しておかねば・・・ということを思いついた。
これがその「琴林碑」である。ここに、「東讃津田村の安芸栄柱の子、栄尚が皆川淇園の元にきて、『私の村の南方に八幡神社があるのですが、その東に長さ三里も続いた松原があるのです。前は海に臨んでその松の数は無慮数千株、どれもこれも皆珍しい形をしていて、おまけに白砂緑陰、それこそどんな絵もかなわないほどでございます。清風がこれに入れば琴を奏でるのにも似ています。それで琴林という名がついています・・・。』というようなことが刻んである。
これが、その解説看板であるが、「ここは田舎だから有名になれないので、先生の筆でなんとかしてください」と言うてきたので、これを書きとめておくことにしよう・・・ということを書いてあるだけの碑なのであるが、私が気になったのは、「安芸栄柱」という名前であった。
で、「安芸栄柱」をググッていたら・・・こんな人が出てきた。安芸栄柱の子孫であるという「安芸育子」さんというお方。この方が「先祖捜し」をしていたら、「我が祖 写楽」に行き当たったというのである。つまり、「東洲斎写楽」は、「安芸幸四郎栄柱」であった・・・というのである。
で、早速にamazon.comで、中古本を探して350円で買った。すると、この本の発行に、おへんろつかさの会の堀尾さんがからんでいるということが分かったのだ。
で、昨日の88ウォークの後の大窪寺ガイド・ボランティアで一緒になったので、そのあたりを聞いてきた。
で、ここが、その安芸栄柱さんの墓所である。まさしく、本の中に写っているお墓と同じものである。
下の方は表面が剥がれてきているが、まさしく、中央に栄柱さんの戒名が刻まれ、両方に女性の名前が刻まれている。向かって左が奥さんの名前で、もう一人は・・・・聞いたけれど忘れたが、三角関係になった女性らしい。でも、そういう人の名前を刻むものだろうか・・・。
なにせ、分厚い本だからなかなかに読み進むことができないでいる。
とにかく、この東洲斎写楽という人は謎だらけらしい。一説では阿波の徳島の能役者・斎藤十郎兵衛というらしい話しもあるが、さらに「安芸豊蔵」という名の人物が挙がっている。その父というのが四国高松・松平藩の御用回船問屋である板屋江戸店の主人、安芸栄柱。豪商である。というのである。
とにかく、板屋「安芸幸四郎栄柱」は海運業で儲けた大金持ちで、千両箱を高野山へどんどんと運んだり、大阪あたりでもふんだんに投資をしていたらしい。ところが明治になると、ばったりと閉塞してしまって姿を消してしまうというのである。
うむ、14日までには、この話をなんとかまとめておかなければ。
今日の掲示板はこれ。「世の中の大事なことって たいてい面倒くさい」という宮崎駿さんの言葉からである。プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿スペシャル「風立ちぬ1000日の記録 において、宮崎駿さんが作業しながら話していた言葉に多くの方々が共 感、感動したようだ。その言葉とは「大事なことって たいてい面倒くさい」 NHKはその言葉をクローズアップし、多くの方々に共感を与えたらしい。逆に 言えば、「世の中のどうでもいいことって、たいていが簡単すぎる」。そりゃぁ、そうだ。納得だ。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。