さぬき市地方は寒気や気圧の谷が通過する影響で雲が広がり、昼過ぎにかけて雨や雪の降る所があった。気温は6度から10度、湿度は70%から56%、風は2mから5mの北西の風が吹き荒れていた。明日の9日は、高気圧に覆われて概ね晴れるらしい。
今日は雨が降っていたし風も強そうだったので、恒例となった、「日本伝統工芸展」を見に行くことにした。場所は高松市玉藻町にある香川県立ミュージアム。9時過ぎに地下の駐車場に入った。
母がまだ元気な頃から、この工芸展には寄せてもらっている。日本伝統工芸展は、歴史・芸術上特に価値の高い工芸技術を保護・育成するとともに、先人から受け継いできた優れた技を磨き、現代生活に即した新しいかたちを築き上げることを目的として昭和29年(1954)から毎年開催され、今回で62回を数える。しかしのかかし、そんなに工芸に興味があるわけではない。ここに来ると、全く別の世界に来たようになるのは事実。「これをヒトの手で作ったんかぁ・・」という溜息が出るし、「ふーん」という感想しか出て来ない。
これがポスターに出てきている「きんま水玉文箱」で、重要無形文化財保持者の磯井正美先生の作品。いわゆる、「人間国宝」の作品ということである。ちなみに「きんま」というのは、キンマ(蒟醤)はミャンマー製の漆塗り手工芸品の一つ。
これも同じような人間国宝、太田先生の作品で、「籃胎(らんたい)きんま香盒(こうごう)」「赤トンボ」。香盒だから小さいものである。
これも重要無形文化財保持者の山下義人さんの「石橋きんま色紙箱」である。これらの作品は入ってすぐの場所に並べてあるから、今回の目玉みたいなものだろうか。はっきり言って、何が何だかわからん・・・。ま、漆塗りの箱工芸である。
これが入場券である。
で、観覧料は一般610円 前売・団体(20名以上)490円、 高校生以下無料。こうした長寿手帳を持っている65歳以上の方や身体障害者手帳等をお持ちの方は免除されて無料で観覧できる。
こういう着物はすごいなぁ・・という感想のみで、織り方もすごいし、デザインもすごいなぁと思うばかりで、生地がどうで、文様がどんなで・・とかと細かなことはわからない。村上良子さんの「仲秋」という作品。
高松宮記念賞の井戸川豊さんの「銀泥彩磁鉢」で、「カイワレダイコン」の図柄だと思う・・・。
これは文部科学大臣賞の家出隆浩さんの「編込接合器」の「ひびき」という作品。二種類の金属をカゴのように編み込んで接合してあるという金工作品。これは「たまげた・・・」。
毎年、人形はわかりやすいのだが、今年のこれはちと迫力不足かなぁ・・。井上楊彩さんの「桐塑彩色」「目覚めの刻」という作品。
ま、「こ、これを人間の手で指で造りはったんか・・・」という作品ばかり・・・。まさに「びっくりぽんや・・・」
今日の掲示板はこれ。「毎日の不思議を見逃さない そんな感性を持ち続けたい」というもの。見渡せば、私たちの回りには不思議がいっぱい。この私が生きているのも不思議だし、となりの奥さんが生きているのも不思議・・・。草が伸びるのも花が咲くのも不思議と言えばふしぎなもの。そんな不思議を見逃さない感性をいつまでも持ち続けていきたいものである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。