さぬき市地方は前線を伴った低気圧や湿った空気の影響で雨となり、雷を伴って非常に激しく降っている所があった。気温は23.7度から27.5度、湿度は94%から88%、風は1mから3mの西北西の風が少しばかり。明日の19日は前線の影響で概ね雨となり、雷を伴う所がある見込みらしい。
小雨の降る朝の6時半に集合して作業開始。公的案内時間は午前7時なのだけれど。今日は「地神さん」のお祭りの日。地神信仰というのは、「阿波淡路右両国之内、古代之天子葬之場所有之由云々」ということで、阿波国内の天皇陵や古代の遺跡を掘り荒らした蜂須賀氏がいた。その神罰を恐れた、阿波徳島藩第11代藩主の蜂須賀治昭が、神職早雲伯耆の建白を受けて、藩内全域に地神塔(塚)を建て、春秋の社日(戌の日)に地元の氏子や農民に「地神祭」を行うようにさせたことが始まりとされ、阿波徳島藩や淡路藩、讃岐の東部、北海道などに地神として祀る碑や祠(地神社)が、千数百基はあるといわれている。
その形は「五角柱の心石」「五角形の祭壇」「屋根がない」という統一性があり、塔の五面には、①天照大神【農業祖神・皇祖】※必ず北向き。②倉稲魂(ウカノミタマ)命【五穀祖神・稲米(五穀)の神 】。③埴安姫(ハニヤスヒメ)命【土御祖神・埴土(はに《=土器や祭祀》)の神】。④少彦名(スクナヒコナ)命【五穀祖神・薬学の神】。⑤大己貴(オオナムチ)命【五穀護神・葦原中つ国の盟主神】の五神の名をそれぞれの面に刻んである。
今年の社日は、9月23日(金)であるが、町内の幾つかの集落は前に引き上げての日曜日に行うようになった。
これは今年、新調した五社のぼりである。
お掃除が終わってのぼりを立てて終わったのが、開始予定時間の午前7時(笑)。
小雨の降る中、町内を走ってきた。ほぼ集落ごとに、この地神さんはあるみたいだが、全く見えない集落もある。来週の23日の社日の日になればのぼりが立っていればすぐにわかるのだが。ここはしめ縄も紙垂も新しいしサカキも新しい。近くにのぼりも立っていた。
ここは何もされていないし・・。
ここは集会場の裏手にあるが、ここも何もされていない。
ここは紙垂(しで)もしめ縄も御幣も新しいから今日が例祭日らしい。
ここも何もされていない・・。結局の薬局、町内をざっと走ってきたが、今日が例祭日なのは十ヶ所程度だった。来週の23日にも走ってみよう。娯楽の多様化や信仰心の変化で、おまつりをされなくなった集落もあるに違いない。
で、3時(15時)からは集会場で「直会(なおらい)」が行われるのだが、これまた30分前の2時半には集合することになる。ここではパン二個とお茶での井戸端会議に終始する。ま、これも地域の団結力向上策であろうか。今風に言えば、「情報の共有化」。
で、昨日に準備しておいたさぬき市の広報などを配布して、村の鎮守さんの祭典費や自治会費を集金する。
これまた、昨日に用意しておいた敬老のお祝い金をお渡しする。
昨日に、千代紙で包装しておいたものをお渡しするのである。
今日の掲示板はこれ。「ただいたずらにあかし いたずらにくらして年月をおくるばかりなり これまことになげきてもなお悲しむべし」という蓮如上人のお言葉から。先日、俵札調査の仲間から、「法然上人、親鸞聖人、蓮如上人やと言うけど、たかが上人でしょ。空海さんはお大師さんなんよ」というお言葉があった。世の中ではそういうことなんやね・・。「法然さんは8つも大師号があるんよ・・」と説明したけれど案外と知らないことらしい。法然さんは、圓光大師・東漸大師・慧成大師・弘覚大師・慈教大師・明照大師・和順大師と、今の天皇からは法爾大師という大師号を頂いている。親鸞聖人はご存じ見真大師、蓮如上人は慧燈大師という大師号を頂いている。さて、私も今年で68歳、前期高齢者の仲間入りをしている。母は88歳、父は46歳で還浄しているもので、今更ながら自分の歳の重みと、蓮如上人が「ただいたず らにあかし、いたずらにくらして、年月をおくるばかりなり。これまことになげきてもなおかなしむべし。」と申してくださっている言葉をありがたく いただく ばかりである。そういうことで、ま、あちらこちらと走り回っているという次第でもある。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。