さぬき市地方は、強い冬型の気圧配置となっているため概ね曇り、雪の降っている所があった。気温は3.6度から6.2度、湿度は78%から60%、風は4mから9mの西の風が一時は強かった。明日の11日は、引き続き冬型の気圧配置となるため曇りで、昼過ぎから夕方は雪や雨の降る所がある見込みらしい。
朝方は粉雪が舞い降りてきて、見る見るあたりが白くなってきた。今日は奥方の大切な検診日。介護施設の職員がインフルエンザやノロウイルスに冒されると大変なことになるので、特別検診だからと、早めに出かけていった。
そんな中、自治会員さんから、「うちの横で竹がケーブルに倒れかかっているの。雪で切れたら大変やから、竹を切るように連絡してちょうだい!!」との金切り声。「はい、先日に連絡して手配しております」と答えたら安心したみたい。
そんなに心配せんでも大丈夫。最近のケーブルは、讃岐の雪では切れたりはしない。すぐに雪はあがって青空が見えてきた。現場はこんなもの。枯れた竹が、北風で折れて倒れた物。案ずることは何もない。
雪はすぐにやんでしまって、溶けて流れ出した。
雪はやんだことだし・・ということで、香川県立図書館へ、借りた本を返却に行った。用事が済めばさっさと返却しておく。
寒いせいか、駐車場はガラガラ・・・。館内にも人影は少ない。
で、五冊の本を返却して、またも、五冊の本を借りた。
今度は民俗関係の本を五冊。「両墓制」と、「葬送儀礼」、「娘遍路」の資料調査のためである。
この二冊が実に興味深い。
お昼過ぎに、ケーブルネットワークの協力会社さんが、竹を切りにきてくれた。本来ならば、ケーブル側が被害者である。自分ちに竹が倒れかかって来たら、当然、竹の持ち主に文句を言うはず。ケーブルに傷でもついたら、保障問題にもなる筈。それを住民は、ケーブル側に竹を切れ・・・というのは筋が違うと思う。ま、前自治会長が、そう、しろ・・と言うので、ケーブル側にお願いしたけれど。
ハイ、終わった、終わった、尾張名古屋は城で持つ。
午後からは借りてきた本の中から、「遍路墓と葬送」とか、「三野町の両墓制」という部分をスキャニングした。人間はいつか死を迎える。遺体がが発生する。遍路墓や両墓制は見逃せない事実なのである。
この部屋から見る限り、雪はない。しかしのかかし、一つ山を越えたら、きっと、雪の積もった里があるのだろうなぁと思うことだった。
今日の掲示板はこれ。「迷いの岸から悟りの岸へ 合わす手と手が渡し船」というもの。さすが、いいことを云うなぁと思った言葉だった。彼岸とは、仏さまの悟りの世界、それに対して私たちの住む世界を此岸と呼んでいる。 この二つの世界の間に流れているのが三途の川。この川には、その名の如く火途(地獄道)・血途(畜生道)・刀途(餓鬼道)の三つの瀬があり、人は死後、その行いや罪の重さによって、いづれかの途を渡らねばならないと云う。これでは向こう岸にたどりつくのは無理。ほとんどは川に溺れ、今以上の苦しみを味わう事になってしまう。そこで仏さまは人々に「今までの生き方を悔い改めよ」と懺悔の法を説き、救いの〝船〟を用意されるのだ。どんなに大きな石でも、船に乗せれば水に浮かぶように、罪の重さで、苦しみの底に沈もうとする人々に、大切なのは素直に反省する心である。たとえ小さな針でも、そのままでは水の底に沈んでしまうもの。迷いの岸から、悟りの岸へ。あなたの合わす手と手の中に、仏さまの〝渡し舟〟はいつでも用意されているのである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。