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Channel: まほろば自然博物館
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梅雨となり 花は咲くばかりを 聞いている

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 さぬき市地方は、気圧の谷の影響により小雨から概ね曇りだったが、昼前からは、すっきりと晴れてきた。気温は20.3度から25.0度、湿度は94%から71%。風は1mから6mの西の風が一時は強かった。明日の9日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 来週の土曜日に、歴史講座があるので、なんとか資料を追加したいと考えていたのだが、俵札のデータ整理もあって、手つかずの状態にあった。

 

 で、トイレの時間に、この本をなんとなく読んでいたらば・・・。

 

 讃岐の和三盆を開発した「向山周慶(さきやま・しゅうけい)」の先祖が「児島高徳(たかのり)」と書いてあるではないか・・・。児島・・・高徳・・・。母が若い頃に、よく、この話を聞かせてくれた。

 

 天皇を奪還に来た児島高徳が、厳重な警戒網の中では、救出はムリだと考え、桜の木の幹に、「天莫空勾践 時非無范蠡」(天は春秋時代の越王・勾践(こうせん)に対するように、決して帝をお見捨てにはなりません。きっと范蠡(はんれい)の如き忠臣が現れ、必ずや帝をお助けする事でしょう)という漢詩を彫り書き入れ、その意志と共に天皇を勇気付けたという。

 

 『天、勾践(こうせん)を空しうする莫(なか)れ。時、范蠡(はんれい)無きにしも非(あら)ず。』という歌も歌って聴かせてくれた。そんなことを、ふと、思い出したものだった。

 

 で、『詳しくは白鳥町史に有り』というので、さぬき市立図書館にやってきたが、ここの町史関係は全て「禁帯出」のラベルが張ってあった。

 

 で、今度は「寒川分館」にやってきたのだけれど、ここには、白鳥町史すら置いてない。

 

 仕方がないので、手元にある資料をデジタル化しておくことにした。

 

 同じようなことばかりやっていると飽きるので、お昼からは「寒川家の俵札」のうちの、「その他」という紙くずを分類してみた。先に、「遍路札」と呼ばれる「納め札」の調査と展示は終わった。残った紙くずの整理である。実にさまざまなものが入っていた。

 

 これは、「護符」と分類されたものの一部だが、実にたくさんのお札を集めたものである。全部で150種類があった。この中に「金比羅題権現」や「由加山」のものがないのは「神符」と別分類になったのだろうか。それにしても信心深いお方らしい。

 

 観音さんやお不動さんなど一般的なものは知っていたのだけれど、こういう「日天子」とか「日天尊」などは初めて目にした神さまらしい。

 

 昨日に、「梅雨入り」した模様と発表があったが、今日はすばらしい夏の空になった。梅雨というのは気象現象だから、雨が降らないことだってあるらしいが、空梅雨にはならないでいただきたいもの。すぐに讃岐は「渇水」になる。

 

  今日の掲示板はこれ。「濡れたらいやなその雨を心から願う人もいる となえてつまらん念仏を聞いてよろこぶ人もいる」というもの。どこの誰の言葉かはわからない。ここの住職さんの言葉かもしれない。私たちの挨拶にもなる「毎日の天候」。晴れたら晴れたで「晴れたねぇ」といい、雨になったら雨で「よう、降るねぇ」という。濡れるのはいやだけれども、雨を待つ農家の人もいる。晴れてよし、雨になってよし・・・なのだが、人それぞれの感想がある。お念仏だってそうだろう。称えても称えてもつまらない念仏を、それを後ろで聞いてよろこぶ人もいる。咲いた咲いた、花しょうぶ どの花見てもき れいだな。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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