さぬき市地方は、西日本に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため雨や雷雨となっており、激しく降っている所があった。そのため、雨が降り、雷を伴う所もあって、終日、雨の一日になった。明日も似たような一日になるらしい。
気温は24度から26度、湿度は90%から88%。風は1mから3m。一時は暴風雨かと思うような時間帯もあった。
そんな中、さぬき市前山というところにある「おへんろ交流サロン」という施設で、「おへんろつかさ養成講座七期生」の講習がスタートした。ま、お遍路を中心とした「ボランティアガイド養成講座」である。
講座に申し込んだのは22名らしいが、天候の影響でだろうか、今日は17名の参加だった。観光協会の会長の挨拶やらさぬき市長の挨拶があって、開講式が始まった。その後・・・。
権大先達の櫻谷和香先生の「おへんろの心得について」の講義。顕教と密教の違い、真言宗と浄土宗の違いなどから弘法大師概論・・・。挨拶の大きな声と、先にたって挨拶をすること、言葉の大切さなどをこんこんと・・・。
今度は教室を移動して・・・。
二コマ目は「へんろ資料展示室」において、「おへんろ学概要」。「おへんろつかさの会」の前田義秀先生の大きな声での説明。なんで、四国霊場は「88」なのか。なんで、おへんろは白い衣装を着るのか、納め札とは何なのか・・・という初歩的なことからの、実物を使っての講義。ばぜ、「札所」というのか、なぜ、「打つ」というのか・・・。
休む間もなく、今度は香川大学の名誉教授「木原溥幸先生」による「江戸時代のへんろ」の講義。江戸時代の古文書を読み取って知るおへんろの実態・・・みたいなこと。なるほどなぁ・・と思った。
お昼過ぎに講義はおしまい。今度は会場を敷地内にある「多目的研修ホール」に移して、交流会とおうどんの「お接待」。おうどんと・・
ちらし寿司のお接待を地区の方々が作って下さった。これを食べ終えてから・・・
簡単な自己紹介と挨拶を順番に・・。受講生17人とへんろつかさの会のかたが10名ほど・・。講師の先生は聞いているだけ・・・。
今月末には、四国霊場87番札所の「長尾寺」で、住職さんの講義ほかを受講する予定。歴史も観光も、視点を変えれば違う風景が見えてくる。その視点の切り替えをどうするのか・・・ということがこの講座の目的かな。
いままでは漫然と、風景の中のおへんろさんや札所の数々を眺めていただけれど、今度はおへんろさんの立場から、住職さんの立場から見直すことが大切かなぁと思ったことだった。
今日の掲示板はこれ。「拝む手が とがる世間の 角(かど)をとる」というもの。 いじめだ、暴力だ、竹島だ、国旗だ、拉致だ、尖閣諸島だ、消費税だ、再稼働だ、化学兵器だ、エジプトだ・・・とがってばかりいる現代。拝む手で、幾分かでもいいから、角がとれたらいいなぁと思う・・・。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。