Quantcast
Channel: まほろば自然博物館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3558

蝋梅に 見果てぬ夢を 隠される

$
0
0

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れていたが、気圧の谷や湿った空気の影響で夜は雲が広がるらしい。気温は3度から10度、湿度は82%から60%。日陰では朝霜も見られたが、暖かい春のような気候だった。風も穏やかで1mから2m程度。明日の30日は、前線の影響で朝から昼前にかけて雨が降る見込みらしい。

 

 で、今日は天気もいいものだから、どこかにお出かけしなくては・・・。と、云うのも、連日、我が家に引き籠もってパソコンばかりをいじっているせいか、眼がおかしくなってきたし、おつむもおかしくなりつつある。たまには気分転換も必要だなぁと云うことで・・・。

 

 で、我が家から県道津田川島線を南下して徳島県に入り、阿波市市場町に向かって走る・・・。で、着いたのは四国霊場10番札所の「切幡(きりはた)寺」。深い山中に古城のように建っている古刹である。

 

 そこから、9番法輪寺、8番熊谷(くまだに)寺へと巡る。

 

 この本堂の奥に、ご本尊の「千手観音菩薩立像」が開帳されている。四国霊場開創1200年記念ということで。金ぴかのご本尊さまがじかに拝観できる。本当はどことも、撮影禁止になっているのだが、ご本尊が見えない程度に・・・。

 

 第七番の十楽寺。札所の中には、こうした竜宮門のあるお寺が幾つかある。普通の仁王門、毘沙門天と多聞天の「二天門」などもあるので、山門観察も見所の一つ。ここのご本尊は「阿弥陀如来」だった。大手を振って「南無阿弥陀仏」を唱えてきた。

 

 第六番安楽寺は「境内撮影禁止」の立て札があったので、のぞいてきただけ。第五番の地蔵寺、第四番の大日寺も境内をぐるりと回ってみただけ。五百羅漢は有料だったので立ち寄らなかった。

 

 これは地蔵寺の山門脇にあった俳句の碑。札所には、こうして俳句や短歌なども奉納されている。山頭火の句が多いかなぁと思った。こうした、句碑や歌碑を見るのも楽しみの一つだ。

 

 第三番の金泉寺も広い境内だった。山門の仁王像を見て回るのも一つの楽しみ。この仁王さんは比較的新しいものだなぁと思った。

 

 これは、二番札所の御朱印。一般的には「納経印」ともいう。向かって右に「奉納」、真ん中にご本尊のキリークと本尊名の「弥陀如来」、左下にお寺の名前、ここでは極楽寺と書いてある。

 

 そして、四国霊場一番札所の「霊山(りょうぜん)寺」。お寺の「多宝塔」を見るのも見所の一つ。ちなみに、四国霊場八八ヶ所中、五重塔があるのは、土佐の「五台山竹林寺」、讃岐の「七宝山本山寺」、「五岳山善通寺」、「補陀落山志度寺」の四ヶ所だけだと云われている。

 

 ま、私の場合、お寺にはお参りするが、お賽銭はあげない、納経もしない。ご朱印も頂かない。礼拝合掌はするが、お寺の歴史や縁起を調べたり、お寺の特徴。特質を調べるのが目的。お勉強としてのお寺詣りではある。

 

 だから、こういう人にも注目をする。これは、お遍路の衣装装束を販売するお店のマネキンさん。こういう人があちらこちらにいるので、それを見るのも楽しみの一つ。日に焼けてひびわれしていたりするのが、いつの間にかきれいになっていたりする。

 

 云うと云わないと、四国霊場の札所には見所一杯、たからものいっぱいなのだ。今年は、四国霊場開創1200年記念ということで、普段には見られない宝物がいっぱい見られる好機だと思う。ぜひとも、四国においでなさいまし。

 

 ときには、こうした思いがけないアートにも出会えると思うから・・・。

 

  今日の掲示板はこれ。相も変わらずの「鬼」シリーズ。「心中にひそめる鬼はいかに追う」という富安風生さんの言葉。富安 風生(とみやす ふうせい)は、明治18年(1885) -昭和54年(1979)は、日本の官僚でもあり俳人でもあった。本名は謙次。高浜虚子に師事したこともある。節分の豆まきなどで、「鬼は外、福は内」と豆をまいて鬼を追い払う行事があるが、いくら大声で怒鳴っても、いくらたくさんの豆をまいてみたところで、この私の心のなかに巣くう鬼をどうやって追い払えばいいのだろうか・・・」という句であろう。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3558

Trending Articles