さぬき市地方は四国沖に停滞する低気圧や前線の影響で雨や雷雨となっている。大雨が降ると聞いてはいたがこぬか雨のような小さな雨が降ったりやんだり。気温は17度から25度、湿度は92%から84%。風は1mから2mの東の風が少しばかり。明日の6日は、四国沖の低気圧の影響で雲が広がり、雨の降る所がある見込みらしい。
まさしく梅雨だなぁと思う雨。奥方のけいこばぁは野菜に水やりをしなくて楽だと喜んでいる。ご近所の田んぼでは田植えの準備が進んでいる。この上流の県営ダムの放流が例年、10日に行われて、一斉に田植えが行われるらしい。
さて、この週末から千葉のほうへお出かけするので、その準備が始まった。法要のための色衣や袈裟、着替えなどの荷物を先に送ったり、お土産を送ったり。午後からは弟が迷犬ごんを預かってくれるというので引き取りに来る。3日か4日の旅なんだが、なんだかんだとやることがいっぱい。
この教区の機関誌の原稿依頼が早くも来た。6月末ということだったが、旅行に行く前に片づけておかねば・・ということで、朝の間はこの原稿書き。
ま、ひな形もあるし、資料もたくさんあるから悩むような作業ではないが、何カ所の記事を、どのくらいの分量で配置するか・・・みたいなささやかな心配。ま、編集担当に調整していただくことにして、記事と写真とをメールで送っておいた。旅先で何が起こるかわからん時代だ。
前の山の掘削工事は、今日もお休みだ。そんなに工事を止めるほどの雨でもないのだが、それなりの「段取り」というものがあるのかも知れない。
けいこばぁは、できあがった荷物を宅配屋さんに持って行ったり、自動車屋さんに行ったりと、これまた準備に余念がない。来週の月曜・火曜のお仕事の振り替えとかもあって。
昼前に弟がやってきて、ごんの手入れとか食器を洗ったり、ドッグフードの準備とか・・・。ねぇ、3泊4日の旅なのにてんやわんや・・・とやっている。その後、3人での昼食会。
迷犬ごんは、何もわからずままに、車に乗せられてレオマワールド近くの綾歌町に連れて行かれてしまった。ま、7日から10日まで、犬の散歩とエサやりのために通ってくれ・・というお願いをするけいこばぁもけいこばぁだ。
午後の3時過ぎにようやく準備が終わって、けいこばぁはお昼寝タイム。私はやり残している作業を始めた。昨年の研修で頂いた資料を電子化する作業・・・。スキャナーで読み込んだり、「読んでココ」というアプリで資料を読み込んで電子化してしまう。
「この金剛杖といいましたらね、これは生きてるときは大師です。ほいで我が身で同行二人といいますけどね。まあ、お四国まいる方はね、これはもう有難い有難いいうてね、宿へ行ったらね、杖の先、足を洗いましてね、床の間に置くんですわ。誰もお茶蕩も線香も供える人はおらんわけです。金剛杖にはね。普通はありがたいから供えるのが本当ですけどね、それはそれでかまんのです。ここにこれ四つきずがあるんです、金剛杖にはね。ここには、きゃ、か、ら、ば、と書いとるわけですね。これは真言宗で四角塔婆です。塔婆に書く文字を書いとる訳ですよ。この四国の霊場まいるからね、お大師さん御利益をくださいと。くださらなくなったらね、自分は死んでもかまいませんと。死んだときはどうぞこの枚をね、自分の石塔のかわりに立ててくれとね。自分の石塔をもって歩いとるわけですよ。」 語り・文殊院荒井浩忍 採録・大塚実
遍路が金剛杖を大事に扱う気持ちは現在でも変わりがない。遍路を迎えいれる宿の側でも、金剛杖をたてておく設備を宿の玄関や部屋のなかにもっているほどである。金剛杖は大師の分身と考えられ、道をゆく遍路にとって心身両面の支えである。あえぎつつ難路をゆく遍路はこの杖にすがり.「南無大師遍照金剛」と唱えていく。そして彼らはみずからの墓をもたずさえて道を歩んでいるのである。
本当は、その前にあった、遍路の死とその処理・・なんぞを載せたかったのだが、あまりにも生々しいので割愛したら、なんということのないお話になってしまった。
今日の掲示板はこれ。少し読みにくい画像になっているが、「人は生まれによって尊からず その人の行いにより尊し」というもの。あるバラモン青年が、「バラモンは生まれによるのでしょうか、それとも行いによるのでしょうか」と問いかけた。仏陀は「草や木や昆虫や動物や魚や鳥には、生まれによる種類の区別がある。しかし、人間には生まれによる区別は存在しない」と説かれた。さらに「牛によって暮らす人は農夫であり、技能によって暮らす人は職人であり、売買によって暮らす人は商人であり、盗みによって暮らす人は盗賊である。このように、人はその行いによって、それぞれの名称で呼ばれるだけである」と教えられた。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。