さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がっていたが、やがてには青空も見えていい天気になってきた。気温は22度から31度、湿度は82%から62%。風は1mから3mの東の風が少し。台風一過の秋晴れ・・・にまではならんかった。明日の12日は、引き続き湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨の降る所があるらしい。また、雨かいな・・・。
昨夜、山の家から島の家に娘から電話が掛かってきて、「お盆明けの20日からお友達を連れて島の家へ行くけんね〜♪」というので、夕べからてんやわんや。空き缶・空き瓶・ペットボトル、余分な紙やら資料やら、洗濯物から私の衣類から・・・と大掃除の大片づけ。朝から家の周囲の草刈りをやったり・・・。
8時過ぎからは、マイボートの緊急用係留ロープの撤去やら片づけ・・。おとなりの「よこせ丸」の船長さんと共同作業。
このころになると、ほとんどの船の台風用係留ロープの撤去が終わっていた。いつまでも残っていると、他の船の航行に支障となる。
今回のミッションが終われば撤収。10時45分の高速艇でしわく広島の江ノ浦港を出て丸亀港に向かう。まだ、幾分かの風が残っているらしく、小さな高速艇は微妙に揺れるし、波も飛びかかってくる。
海上15分間で丸亀港に入港する。ここは船舶用の「煙突工場」。いろんな船の煙突ばかりを作っている。昔の煙突は黒い煙を吐き出す重要なものだったが、最近は「かざり」になっていて、「ファンネル・マーク」という「所属会社」を示す「顔」的な設備になっている。
丸亀市にある丸亀港から食事もせずに走って向かったのがここ。さぬき市槇川にある四国八十八ヶ所霊場の88番札所の「医王山遍照光院大窪寺」に行ってきた。お遍路の最後の札所大窪寺は願いが成就する寺として別名、結願(けちがん)寺とも呼ばれている。
ここでご本尊の特別開帳が行われている。今年の初めにも見せていただいたのだが、今回は別の視点から拝観してみたいものだと。
大窪寺では、四国八十八ヶ所霊場開創1,200年記念事業として、2014年の毎月8日から12日、9:00〜15:00の期間中、本尊、薬師如来の特別開帳が始まっている。通常の薬師如来は左手に薬壺を持っているのだが、大窪寺の本尊である薬師如来はホラ貝を持っている。人々の悩みや心の霧をホラ貝で吹き払うためであろうか。秘仏であるので、通常は見られないが、前回は50年前だというから、今後、見られる可能性はまずないのかも・・・。この入口から入ると受付がある。この拝観の心得をしっかりと読み、拝観料1,000円をお支払いすると・・・。
お寺のパンフレットと散華用の「ケバ」と「金剛線」と呼ばれるミサンガのようなものが授与される。この金剛線は仏様と結縁(けちえん)するもので、お守りとして使ってもいいそうだ。その後、塗香(ずこう)は、仏前に出る前や法要を執行する前に行われる。宗派により違いがあるが、一般に、先ず指ひとつまみの少量の塗香を左手に受け、右手の人差し指と中指に少しつけ、口に含む。次に香を両手で数度磨り合わせ、その後、その両手で胸(実際は衣の上)に当て塗る。身・口・意の三業を清めるとされる。仏前に進む場合に行う礼儀である。普通は、お線香や抹香で身を清めるのと同じ。
その後、椅子に座り、住職さんのお唱えするご本尊の真言、「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」を唱えながらご加地を受ける。その後、奥のご本尊前に案内していただいて拝観をさせていただく。そこは、本堂の後部にある多宝塔の内部。こんな機会でもないとここには入れない。
これはお寺からいただいたパンフレットにあったご本尊の「薬師如来座像」。このご本尊は、つい最近に修理された木像で、寺伝では弘仁年間 (810 - 823) に僧空海(弘法大師)が奥の院の岩窟で虚空蔵求聞持法を修し、薬師如来を刻んで安置したとされている。この時に空海が納めたとされる錫杖は、空海が唐から持ち帰った三国伝来のものと伝え、本尊とともにまつられている。
ということで、貴重な体験をしたことだった。
今日の掲示板はこれ。「運によって生き方が変わるのではない 生き方によって運が変わるのです」というもの。荒了寛さんの言葉であるが、川の流れには素直に従ったほうが、抵抗もなく、速く進むことができる。それが「運を大切にする」ということである。運を大切するということは生き方を考えるということでもある。流れのままに生きることも大切なことではあるが、その流れをうまく使って生き抜くこともまた運を切り替えて行くことにもなるのである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。