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萩咲いて 晴れのち曇り 五合庵

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、上空の寒気の影響で夕方から雨や雷雨の所があるらしい。気温は20度から28度、湿度は88%から61%。風は2mから3mの南南西の風が少し。明日の11日は、上空の寒気の影響で雲が広がりやすく、朝まで雨や雷雨の所がある見込みなのだとか。

 

 朝の間は寒いほどだったが、陽が昇ると気温はぐんぐんと上昇してきた。

 

 昨夜は「十六夜(いざよい)の月」。今年最後の「スーパームーン」でもあったようで、今日のfacebookには、このお月様の写真があちらでもこちらでも・・。スーパームーンというのは、月の軌道が楕円形になっていて、最も地球に接近する時の満月ということで、今度は一年後でないと見られないのだと言うてはった。詳しいことはうろおぼえだからわからない。とにかくでっかいお月様が見られたのだとか。

 

 さて、今週末の集落内での「山の神神社の秋の例祭」の準備ということで、注連縄(しめなわ)作りを任された。この集落は11軒。今度の「お頭屋」つまり、当番がうちの班で、5軒。そのうち、男性がいるのが4軒。でも、2人はお身体不調なので実質2人。だから、注連縄作りは私に回ってきた。回って来たというより、ほぼ、これからはずっとになりそう。まずは、稲ワラの調達から。それを木の棒で叩いてワラを柔らかくする。硬いままでは「縄:なわ」にはならない。これを「わら打ち」という。子供の頃はこればっかりやらされた。でも、その割には上手には打てなかった。

 

 その後、ワラしぶ・・という葉っぱの部分を取り除いて、稲わらの茎だけに掃除する。これを「わらすぐり」とか「しぶ取り」とか言った。で、さっぱりとしたわらを使って「なう:綯う」のだが、手のひらでわらの束を回転させながら、双方を絡み合わせていく。ここが難しい。それと、新しい「穂」を継ぐ作業。新しいわらを追加しないと細くなってしまってなわにはならない。

 

 なかなかに均一の太さの縄(ロープ)にはならない。ま、今日は練習みたいなものだ。へびが玉子を呑み込んだように太くなったり細くなったりでなかなかに人様に見せるようなものにはならない。こどもの頃にはいくらでも長いなわになったような記憶があるんだが、どうしてか身体が思い出してくれない。

 

 とりあえず、鳥居さん用の長いものはできた。本社用のほこらに掛けるものは、もっと、カッコ良く仕上げたいもので明日にでも。

 

 次に、注連縄に挟む「紙垂:しで」作り。これは何度もやっているので得意技。本当は奉書とか半紙を使うのだが、私はA4版の印刷用紙を使うことにしている。これだと少々の雨でも切れて流れないから。A4用紙を半分に切る。それを二つ折りにすると、このサイズになる。本当は、この左側が二つ折りになっている。これは型紙だから、この大きさ。上下に三等分、横に四等分して、このように切れ目を入れる。これを二つ折りした用紙の上に当ててカッターでこの切れ目通りに切る。

 

 で、できあがったものがこれ。今回は二枚を重ねて切ったから二枚になっている。左側が折り目付き。

 

 で、折り目を左にして、手前へ折り返し、手前へ折り返し、手前へ折り返したら、こんなものができあがる。これが「紙垂:しで」である。

 

 で、注連縄の「〆の子:しめのこ」というわらを、七本、五本、三本と編み込んで、その間に「紙垂」を挟み込む。これで注連縄ができあがるという寸法。「これから先は鬼は入ってはいけませんよ」という縄張りである。つまりは「結界」である。神域と俗界を区分するしるし。これに似たものがお相撲さんのまわし。

 

 午後からは、法話用の資料作り。これは岡山県倉敷市にある「円通寺」にある「良寛堂」と、手前にあるのが「良寛像」である。明日の法話は「良寛さま」。どんなお話になりますことやら。

 

 そろそろと、我が家の周囲の草刈りをしなければならない時期になったが、これまた、なかなかにスイッチが入らない。我が家を刈れば、今度は山の旧宅の草刈りだし、お墓の草刈りもそろそろだなぁと思うと、なんだか気が重たくなってしまうのだから・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「明日の人生はきっと何かあるものです。きょうの苦しみはきょうで終わり。明日の苦しさは明日の話」という吉田潤喜さんの言葉から。まさに、注連縄作りは今日の苦しみ。ま、あ苦しみというほどのものでもないが。今日のお仕事は今日でおしまい。明日の苦しさは明日の話。今日はお風呂に入ってビールを飲んで、ぐっすりと寝たら極楽浄土へまっしぐら。明日の朝に目覚められたらいいのだけれど。明日の人生に、何かきっといいことがあれば、さらにさらにいいのだけれど。

 

じゃぁ、また、明日、きっと、会えるといいね。


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