さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、寒気の影響で瀬戸内側の東部を中心に雲が広がっている。気温は5度から8度、湿度は74%から52%、風は4mから3mの北西の風が拭いていたが、寒いほどではなかった。明日の10日は、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすい見込みらしい。
ということで、一昨日だかに借りた法然上人絵伝などの本を返却に来た。全く、手がかりはないままだ・・・。
しばらく、本を検索したが手がかりもないので、ここを出た。
で、やってきたのはここ。坂出市沙弥町という沙弥島にある「香川県立東山魁夷せとうち美術館」。日本画家・東山魁夷の作品のみを収蔵する個人美術館で、祖父の出生地である櫃石島を望む地にある。2001年4月に東山すみ夫人より寄贈された版画作品270点余の展示公開を行う施設として構想され、2003年に着工、2005年4月に開館した。地方都市にある展示室面積277m²の小さな美術館であるにもかかわらず、来館者は1ヶ月あたり平均約1万人という異例の高い水準にある。
展示品は全て東山魁夷の作品である。館蔵品の大半は石版画であるが、館の高い人気を背景に長野県信濃美術館・東山魁夷館や兵庫県立美術館などから作品を多く借り、質の高い展示を維持している。同時に肉筆画の収集も行い館蔵品の質向上を目指しているらしい。
今回は、一階展示が「古都礼讃/京都・奈良」、二階展示が「幻の天井画」という展示だった。これは、木版画で「春雪」という作品。
これも木版画で、「蒼い渓」という作品。昭和39-41年の作品で、京都市・周山街道で取材をしたものだとか。こうしてみると、なんでもないが、実物は色合いがなんともいえずに美しい作品。
これはリトグラフで「吉野の春」という作品。リトグラフというのは平板印刷というのだが、平板印刷で、どうしてこんな微妙な絵が印刷できるのか、何度、説明されてもわからない。
これもリトグラフ。平板の上にクレヨンなどで絵を描き、その上に弱酸性溶液を塗ると、アブラをはじくところと、水分がそのままの部分ができて、化学反応によって原版ができるのだという・・・わかったようでわからないお話。これは「曙(あけぼの)」という作品で比叡山での写生によるものだという。
二階に展示されているのは、目黒雅叙園の天井図。ここの天井画はすごいらしい・・・。
帰りにスーパーに寄ったら、早くも節分の商品が。まだ、鏡開きもすまないうちに・・・。全く、あわただしいことだ。間もなくおひなさんでひなあられが並び、うかっとすると、今度は鯉のぼりか・・・。
近くの捕獲ケージにサルが捕まっていた。回りには十数頭のサルがいたが、さすがに助けられないみたい。わが家でも、カブを食べられたとかと奥方が怒っているが、このあたりでは日常茶飯事。食べ物を作るほうが悪いみたい。「餌付けをしないでください」とか「食べ物を放置しないでください」とか・・・。
わが家に戻ると、amazonから本が届いていた。昨日、注文したのに早くも届くのか。これは、図書館で借りた膨大な「法然上人行状絵図」の詞書き(ことばがき)を現代語訳したもの。難しい言葉にはルビまで振ってある。550Pもある分厚い本なのに、2,000円とはありがたい。
さて、この日曜日の「山の神さん」のおまつりだが、「御幣はできとんな?」と言われた。しめ縄は作れと言われたけれど、御幣まで作るんか・・・ということで、前回の物を見よう見まねで作ってみた。ここまでは、しめ縄の「紙垂(しで)」と一緒。
これを青竹に、二組の「紙垂」を組み合わせてできあがり・・・。なんでもやってみるもんだ。で、これがご神体前を飾るのだと。
今日の掲示板はこれ。「悲しみを通さないと見えてこない世界がある」という、町内の「善楽寺」さんの掲示板から。ご存じ、「東井義雄」先生の言葉である。人生において、辛いことや悲しいことは、なければそれにこしたことはないのだが、条件さえ整えば思いがけない苦難に陥ることも少なからずあるもの。けれども、人間には、「悲しみを通さないと見えてこない世界がある」とも言われている。悲しみに出会うことを通して、それまで「当たり前」と思っていたことが、決してそうではなかったことに気がついたり、見落としていたり、気にも止めていなかったことに頷かされたりすることがあったりはしないだろうか。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。