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Channel: まほろば自然博物館
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やさしさが にじみ出ている やぶ椿

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 さぬき市地方は気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、雨や雪の降る所があったらしい。気温は0度から11度、湿度は72%から58%、風は2mから6mの西北西の風が冷たかった。明日の12日は、冬型の気圧配置が強まるため雲が広がりやすく、明け方まで雪や雨の降る所がある見込みなんだとか。

  

 今日は地区の山の神さんのおまつりだということで、朝の7時から境内周辺の掃除があった。今どきの7時というのは薄暗い。その薄暗い7時前から集まっての掃除・・・。7時を過ぎたら明るくなって夜が明けた。

 

 で、のぼりを立てたりしめ縄を張ったりする。最近は人出も少なくなったので、掃除は集落全員・・・と言うても、総勢の9人が出ての一斉清掃になる。で、7時20分頃にはきれいになった。

 

 で、私はそのまま走って、さぬき市前山という地区にある「おへんろ交流サロン」に向かった。

 

 今日はここで、「おへんろつかさ養成講座第八期生」の閉講式が行われる。私たちはそのアシスタント。

 

 私たちは、この「駐車場係」。八期生は38人もの大世帯。それにスタッフ・講師らで50台もの車が来る予想。だから、この限られたスペースにいかにうまく駐車させるかが腕と勘。

  

 今日の1コマ目は香川大学教授の大賀睦夫先生の「四国遍路における再生プロセス」という講義。スピリチュアル・ツーリズムとしての遍路ということで、「自分を変えたい」とか「人生の区切りに人生を考え直したい」とか、「感謝すること」、「生かされるいのち」「利他の心」という、精神の奥に存在しているはたらきを考える講座だった。

 

 歩き遍路の方を調査したところ、宗教的動機が40人、スピリチュアル的が143人、非宗教・非スピリチュアル動機が40人、遍路の魅力が20人、不明が50人という結果だったらしい。貧困とか病気克服とかという時代からすれば、遍路の動機も変化してきていることがわかる。

 

 2コマ目は香川大学教授の稲田道彦先生の「納経帳から読み取れる遍路の旅行」ということで、三国参りと言われる、土佐藩と宇和島藩を通らない時代の納経帳から遍路の姿を講義された。土佐藩や宇和島藩は「遍路」を国内に入れるのを嫌い、地震によって道路が封鎖されているという理由で遍路の通行を禁止した。地震や飢饉によって土佐藩は疲弊した。土佐藩には米を作る土地が少なく、土佐国全体が貧困にあえいでいるのに、他国の遍路など受け入れる余裕がなかったし、冬場の遍路は暖かい土佐に流れ込んで接待を要求した時代もあった。そういうお話。

 

 それが終わると閉講式。主催者挨拶をする堀尾副会長。

 

 その後、修了証、参加証の授与があった。そして記念撮影も行われた。こうして、今年度の「おへんろつかさ養成講座」は終了した。

 

 その後、さぬき市多和にある国指定重要文化財の「細川家住宅」に寄ってみた。昨年、長らく改修工事をしていたので、どんなになったんだろうか・・・ということで。屋根がきれいに葺き替えられていたし、外壁もきれいに塗り直されていたが、

 

 内部はそのままの状態だった。昔は奥の座敷でみんなが寝たのだろうか。この囲炉裏の周囲で寝たものだろうか。住居部分はこの二間しかない。もちろん電灯などあるはずもない。

 

 14時半からは、集落の「山の神さん」の礼祭。礼祭と言っても、集会場で二礼二拍手一礼しておしまい。あとは座談会というか井戸端会議。こんな田舎でも、こういう機会がないと顔を合わすこともなければ会話することもない。共通の話題と言えば、「サル」と「イノシシ」のことばかり。1時間ほどで解散しておしまい・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「耐えてこそ蕾ふくらむ梅の花」というもの。「寒中でも色あせず花開く」は、「梅ちゃん先生」の梅子の名前の由来だったが、梅の花は、辛い時期に耐えて幸せを迎える象徴のようにも見える。しかし、この言葉、人生の応援歌でもあるような気がする。耐え忍ぶ時期が、その後の実りを生む。今はまさに受検の季節。耐えて学んで蕾をふくらませ、きっと素晴らしい花が咲く春が来る。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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