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Channel: まほろば自然博物館
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梅咲いて 今日一日が 早すぎる

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 さぬき市地方は冬型の気圧配置が弱まり、高気圧に覆われてきたため、概ね晴れていたが、西部では寒気の影響で雲が広がっている所があるらしい。気温は1度から8度、湿度は67%から52%、風は3mから7mの西の風が強く吹いて冷たい一日になった。明日の11日は、気圧の谷の影響で、雲が広がりやすい見込みなのだとか。

 

 香川県立図書館の蔵書リストを見ると、永らく貸し出し中になっていた本が「貸し出し可」になったので、早速に図書館にやってきた。

 

 開館直後の図書館は人影はまだ少ない。

 

 この本を待っていたという訳だ。中身の文章は電子化してあるのだが、データーや図表がどんな物だったかが分からなくなって原本を探していたのに、ずいぶんと長い間、貸し出し中になったまんまだった。

 

 それと、かねてから探している、この長尾寺の松尾芭蕉の句碑である。先日の夢では、丸い円盤状の石碑が岩の上に乗っているようなイメージだった。「あ、これなら、見たことがある・・」と思ったのだが、それは夢であったようで、境内のどこにも、そのようなものはない。

 

 この「人生の只あわただし年の暮れ」という句は見つかった。

 

 先の句は、この大きな頌徳碑の裏手に刻まれている。前の住職さんを頌える記念碑である。それでは・・・ということで、本坊の中庭を覗いてみた。護摩堂の前にある時計台、静御前剃髪塚からお庭を覗いてみた・・・。

 

 これである。「観音の甍 見やりつ 花の雲 はせお翁」と、四行に刻んである。これはこの地の医師であった「庵原柳園」という人が、「俳聖芭蕉の句碑が全国至る所にあるのに、ふみの国さぬきにはない」のを嘆いて建立したものだという。

 

 今日は珍しく奥方のけいこばぁが、「おうどんに行こうか・・・」と言うのでついていくと、近所のまるたけうどんさん。「ここが空いているのでいいでしょ」という簡単な理由かららしい。

 

 で、私はいつものしっぽくうどんの小をお願いした。具材を温めるのに数分ほど待たされた。ここでは、あんまり出ないメニューなのかも知れない。このあたりでは、「かけ大」というのが一般的だから。でも、具材がてんこ盛りだし、鶏肉もでかいのが二個も入っていた。

 

 空いていると言うても、時間になれば、どんどんと客が入ってくる。駐車場が一杯にならぬ前にお店を出た。巻き寿司とか天ぷらなどのサイドメニューを含めると、二人分では千円ほどになった。

 

 長尾寺で4句碑のうちの3句碑を見つけられたので、それでは・・・ということで、またもやって来たのが「宇佐神社」。この頃は風も収まってあんまり冷たくはなかったので、この境内を確認しながら歩いてみた。

 

 これ、見えないと思うが、「随臣の門を飾りて遅紅葉」と刻んである。この句碑も見つからなかったのだが、句の通りだとすれば、「随神門:随身門」のそばにある筈・・・ということで探したら、門の右手の松の木の裏にあった。

 

 この句も、探して探したのだが見つからなかったもの。本殿前の植え込みの影にあった。こうして、ここでも5つの句碑を探すことができた。やはり、現地に行こう、現物に触ろう・・・である。

 

 一通りの調べ物が済んだので帰ろうとして頭が真っ白になった。車の運転キーがない。これがないと帰れない。キーを落としたのは神社の境内なのだが、今日は丘の中、山の中、遊歩道も座ったり、寝転んだりして碑面をさすったりなぞったりしたから、山の中だとわからない・・・。

 

 でも、それは案外と簡単に見つかった・・・。ここで、本来ならば、ここの神さんに感謝の御礼をするのだろうが、一目散にわが家に急いだ私であった。

 

 今日の掲示板はこれ。「人生見えない事ばかり。だから面白い!」というもの。今回の句碑探し、歌碑探しは全く先の見えない作業ばかり。全く、暗闇の中で手探りでやっているようなもの。この先どうなるの?とか、将来の不安を感じても仕方がないではないか。今の状況から先がわかる人などいないのだ。とにかくやるしかないと、行動ひとつで将来は変わってくる。そう思って、行動してみるしかないのである。昨日より今日、今日より明日が楽しめまるというもの。ワクワクするではないか。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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