善通寺市地方は四国付近にある前線の影響で雲が広がり、雨が降ったり止んだりした。気温は6度から13度、湿度は83%から66%、風は2mから3mの北北東の風が少しばかり。明日の23日は、大陸の高気圧に緩やかに覆われるらしいが、上空の気圧の谷の影響で雲が広がりやすいらしい。
今日は、さぬき市の観光ボランティア団体、「おへんろつかさの会」の定期バス研修の日。朝、7時にさぬき市役所を出発して善通寺に向かった。
今日は、四国霊場72番札所の出釈迦寺からの現地研修からである。この人たちは雨具を着ての歩き遍路で、この奥の院の禅定寺まで行くらしい。中高年の団体だが元気あるなぁと見送った。
そこから下りてきて73番曼荼羅寺経由で74番甲山寺。
この研修の講師は、おへんろつかさの会の専任講師の「櫻谷大先達」さん。この方は、引き出しが多いというか、記憶容量がでかいというか、とにかく、いろんなことを機関銃のように発射する。その言葉の乱打に圧倒されっぱなし。
午前中は75番、総本山善通寺で研修はおしまい。「あんたら、きっきょん??」というのが口癖の大先達。私らは確かに確かに聞いているのだが、聞いても聞いても忘れてしまう。「吉祥寺で言うたやろ・・・」と言われても、何ヶ月も前のことなど覚えてはいない。吉祥寺がどこの、どんなお寺だったのかも記憶には残っていない。昨日の夕食に何を食べたかも記憶にない私たちなのだ。
今日のお昼はここ。善通寺市与北町にある。「四国館」という変わったお店。お店の前にはこうしたたくさんの水車が回っているし、お店に入れば「古物商」の看板とともに骨董品や古い農機具などが展示されている。
今日のお昼は、こうした「釜揚げ定食」。左のおかまの中はおうどんが温まっている。真ん中下のおわんに、生玉子、薬味を入れてかき混ぜて・・・。ご飯はキノコ入りご飯とおかずがそれぞれに。
このお出汁にうどんをつけて食べる。
とにかく、讃岐の人はうどん大好きで、うどんは別腹だと言うくらい。
お昼からは、76番金蔵寺から。明治時代に丸亀師団の乃木希典師団長が宿舎としていたお寺である。
77番道隆寺は仲多度郡多度津町にある。こうした観音さんが千体とも二千体ともあるのだという。相変わらず、櫻谷講師の説明は続くが、すっかりと、おつむは飽和状態。
78番郷照寺は、四国霊場唯一の「時宗」のお寺だという。本堂や大師堂前の絵天井は立体的な絵天井になっている。
79番天皇寺は坂出市にある。ここは、この白峰宮と天皇寺の境内が交差しているという変わったお寺。この右下のおじさん、字をかく訳でもなく写生するでもなく、雨の中、座ったり、立ったりを繰り返している。いわゆる「職業遍路」。いくらかの喜捨をお願いして座っているらしい。
今日の最後は、80番国分寺。小雨の降る中での研修になった。メインは、このお寺の後ろにある「国分寺公園」。聖武天皇の頃に全国に作られた「国分寺」の遺跡を発掘し、再現した広大な敷地の僧坊跡や築地塀などの説明を受けた。当時の国営寺院のすごさ・・というものを肌で感じ取った。
今日の掲示板はこれ。善通寺さんの本堂前にあった言葉で、「一つのことばで気が晴れる 一つのことばでありがとう」というもの。一つの言葉で泣かされて、一つの言葉で大笑い。一つの言葉で喧嘩して、一つの言葉で仲直り。一つの言葉で気がめいり、一つの言葉で気が晴れる。一つの言葉で愚痴をいい、一つの言葉でありがとうという、清水 英雄さんの言葉かららしい。一つの言葉はそれぞれに、一つの心をもっている。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。