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Channel: まほろば自然博物館
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あさみどり 新しい靴を 履いてきた

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は12度から19度、湿度は89%から36%、風は3mから6mの北北西の風が吹いていた。明日の18日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 NHKの朝ドラが終わった頃・・・「タケノコがなくなったので掘りに行こうヨ」とけいこばぁが仰る。昨日も一昨日も掘ってきたけど・・・と言うと、「あ、あれ、みんなにあげてしまったの」と仰る。昨年はお猿に食べられたし、目が不自由だったので、タケノコは近所から頂いて食べたというのに、今年はみんなにあげてしまった・・・というのだ。

 

 「昨日も一昨日も掘ったから、そんなには出ないよ・・」と言いつつ、サルのかじったものなど10数本を掘り上げてきた。

 

 皮をむいたらこんなものになる。昔、祖母が、「シャガの花が咲いたらタケノコが出る」と言うてたが、イノシシやサルのことなどは想像できなかった時代の言葉だった。

 

  お仕事が終わったので出かけようとすると、「たけしさんに釘煮を届けてヨ」と仰る。なんでもかんでも上げる事の好きなお方だ。このイカナゴは苦労して手に入れてきたものなのに、翌日にはあちらこちらに宅配して回るのだという。

 

 坂出市沙弥島町にある「香川県立東山魁夷せとうち美術館」で、今日から「日展三山」という展示会が始まる。それを見に行くのに、丸亀市綾歌町に行け・・・というのだ。方向違いも甚だしいが、奥方にはそんなことは関係ないらしい・・・。

 

 このシンプルな建物が「東山魁夷せとうち美術館」である。高校生以下と65歳以上の人は無料で見学できる。もちろん、私は65歳以上である。

 

 ちなみに、「三山」というのは、「東山魁夷」、「杉山寧」、「高山辰雄」の「三山」を言う。これが、東山魁夷の「冬華」という作品。

 

 これが、「杉山寧」の「穹」という作品。

 

 これが、「高山辰雄」の「少女」という作品である。やっぱり、本物は違うなぁと思う。絵画や版画やと言われても、よくはわからない。でも、吸い込まれるというか引き込まれるというパワーがあるなぁ・・と思う。当然ながら、これらはネット画像から。館内での撮影は禁止である。

 

 ここの目玉の一つが、この、「ラウンジ・カフェ なぎさ」である。カフェの大きな窓からは、穏やかな瀬戸内海と瀬戸大橋が一望できまる。季節や時間、天候によって、様々に変化する美しい風景が楽しめる。瀬戸大橋が橋脚をおろしている一番岡山寄りの島が、魁夷の祖父が生まれ育った櫃石島(ひついしじま)。瀬戸大橋の色は、魁夷が「景観を壊さない色を」と提案した「ライトグレー」が採用されているという。

 

 ものはついでだからと、ここでもトイレ休憩になった。すぐ近くにある「瀬戸大橋記念館」である。瀬戸大橋開通後には、ここで「瀬戸大橋博覧会」だったかが開かれて賑わったが、今は祭りの後のわびしさ・・・みたいで、訪れる人もまばら。敷地内の公園や球技場では家族連れなんぞが遊び回っているけれど・・・。

 

 これが、架橋博のシンボルだった「どだま獅子」。瀬戸大橋記念公園に置かれている流政之の作品。瀬戸大橋の守り神となるように願って、橋脚となった島々や瀬戸内海周辺の石を集めて作られた。「どだま」とは、讃岐の方言で「頭」のこと。私らは、「どたま」といって、「りこげにいよったら、どたま、くらっしゃげるぞ」などと使っていた。「偉そうに言っていると、頭を叩くぞ」という意味である。

 

 内部はこんな感じである。橋がなかった頃の不便さ、修学旅行生が多数亡くなった「紫雲丸沈没事故」などからストーリーが始まる。橋を架けようという運動が起こり、国家的プロジェクトが動き出した・・・。

 

 一つ一つの展示をみていると、ものすごい技術の積み重ねである。この橋を、人間が作ったのか・・・というような高度な計算と技術の開発と応用・・。プロジェクトXのビデオを見ながら、「そうだった」「そうだった」と思い出すことたくさん・・・。

 

 出来上がってしまって、当たり前のように瀬戸大橋を使うけれど、多くの人の犠牲と血のにじむような努力との結晶で、この橋はここにある。

 

 この手前のアンカー。これをここにプラスマイナス15センチ以下の精度で据え付け、水中コンクリートを注入し、その上にロープを固定するブロックを内蔵して橋脚になっている。何度も何度も見てはいるのだけれど、改めて、人間の偉大さを思い知ったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「出逢いで人生は広がり 別れで人生は深まる」というもの。

 出逢いで人生は広がり 別れで 人生は深まる

 幸運で 人は自信を深め、不運で 人は成長する。

 順縁(好きな相手)は人の心を癒し、逆縁(嫌いな相手)は人の心を磨く。

 得意分野は 自分らしさを伸ばし、苦手分野は 自分の視野を広げる。

 愛されることで 人は柔らかくなり、愛することで 人は強くなる。

 夢は 新しい物語の始まりで 夢の終わりは 次の物語の始まり。

 心に押し寄せる波は 激しくもあり 優しくもあり

 強くなりたいと戦えば 荒ぶる波に 叩きつけられ傷を負う

 でも その後 必ず 包み込む波がきて 傷を癒してくれる

 そうやって あなたは磨かれ あなたは あなたになっていく 

                     (しあわせは「今」ここにある)より

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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